[必聴のボサノヴァ名盤]
『マイーザ / バルキーニョ』
ホベルト・メネスカル/ホナルド・ボスコリの名曲「o barquinho:小舟」を一躍有名にしたマイーザの名盤。小舟に乗っているのはマイーザとタンバトリオ、ホベルト・メネスカル達。
『ゲッツ / ジルベルト』
世界的に大ヒットした「イパネマの娘」を収録した、ボサノヴァを代表する重要作品。現在公式に入手出来る一番古いジョアン・ジルベルトの演奏を聴くことのできるアルバムでもあります。アストラッド・ジルベルトの初々しい歌声も魅力。
『アントニオ・カルロス・ジョビン / ウェイヴ』
まずは聴いておきたいジョビンの代表作品。このウルトラモダーンな未来的サウンドは永遠に古びることは無いでしょう。独特のジョビン自身によるギターにも注目。
『ジ・アストラッド・ジルベルト・アルバム』
ボサノヴァの女王アストラッド・ジルベルトがジョビンの曲を中心に歌った、非の打ち所のない美しいファースト・アルバム。ボサノヴァの最高傑作といっても過言ではありません。
『マルコス・ヴァーリ / シンガー・ソングライター』
マルコス最大のヒット曲「サマー・サンバ」を含むオールオリジナル曲によるセカンド・アルバム。ヴォーカリストとしてもその甘美かつクールな歌声はとても魅力的。
『ポール・ウインター&カルロス・リラ / ザ・サウンド・オブ・イパネマ』
アメリカのサックス奏者ポール・ウインターとカルロス・リラの共演盤。彼自身のヴォーカルで聴く名曲の数々は絶品です。セルジオ・メンデス(p)、セバスチャン・ネット(b)、ミルトン・バナナ(dr)という最強のバックメンバーを従えた完璧なボサノヴァサウンドは『ゲッツ / ジルベルト』に勝るとも劣りません。
『ワンダ・サー / ヴァガメンチ』
ヴァンダ・サーのヴォーカルの魅力とデオダートのアレンジによる全盛期ボサノヴァサウンドの魅力が渾然一体となった、女性ヴォーカルファン必聴盤。カラフルなワンピースを着てギターを手にし海岸を歩くジャケットが、でき過ぎと思える程ボサノヴァのイメージを体現した奇跡的な一枚。
『ヴィニシウス / カイミ ノ・ズンズン』
ヴィニシウスとカイミが60年代にリオにあった『ズンズン』というクラブで繰り広げていたショーの様子をスタジオで再現した作品。カイミと同じバイーア出身のクアルテート・エン・シーの天使のコーラス、詩人のポエトリー・リーディング等聴き所満載のエレンコの代表作品。
『ナラ・レオン / 美しきボサノヴァのミューズ』
軍事政権の圧力によりフランスに亡命していた1971年に、女性ギタリスト、トゥッカと録音したボサノヴァ名曲集。ボサノヴァ・ムーブメントが完全に終わっていた時期に録音された作品だけに、客観的で落ち着いた雰囲気のアルバムです。ナラのサロンでは実際にこんなふうに演奏されてたのかなと想像が膨らむ静かな名盤。
『バーデン・パウエル / ア・ヴォンターヂ』
ギタリスト必聴のバーデン・パウエル。一曲目「イパネマの娘」でのプレイは多くのギタリストに影響を与えました。細かく刻むように弦をはじく弾き方は他のジャンルでは見られない奏法です。「ビリンバウ」「アストロナウタ」「コンソラサォン」「サンバ・トリスチ」などの自作曲も秀逸。
『セルジオ・メンデス&ブラジル66 / マシュケナダ』
2006年にブラック・アイド・ピーズを迎えリバイバル・ヒットさせた「マシュケナダ」を含むセルジオ・メンデスの大出世作品。ボサノヴァとロックを融合させたポップなボサノヴァは今聴いても新鮮。ビートルズの「デイ・トリッパー」も演奏しています。
『オス・ガトス / アケーリ・ソン・ドス・ガトス』
危ういほどに壊れやすそうな美しさに満ちたドゥルヴァル・フェヘイラの名曲「イ・ナーダ・マイス」を収録したオス・ガトスのセカンド。それ以外のデオダートがアレンジしたインストゥルメンタル曲も円熟した極上のボサノヴァサウンド。ボサノヴァ名盤の上位に食い込むこと必至の必聴アルバムです。
『ジョアン・ドナート / ケン・エ・ケン』
名ピアニスト/コンポーザー、ジョアン・ドナートがヴォーカルを披露した初の作品。素朴かつ素直味のある歌い方が実にボサノヴァ的。後にガル・コスタが歌いスタンダードとなった「アテ・ケン・サービ」もドナート自身の歌で聴けます。アシスタント・プロデューサーはマルコス・ヴァーリ。
『ジョアン・ジルベルト / 3月の水』
静かなる狂気を感じさせるジョアン・ジルベルトの1973年作。ラスト曲「イザウラ」で当時の奥さんミウシャとデュエットする以外はジョアンの歌とギターと少しのパーカッションのみ。よくこれをメジャーのポリグラムが出したなぁと驚くほどの異色作ですがジョアンファンは必聴の作品といえるでしょう。
『ルイス・ボンファ / ブラジリアーナ』
天才ギタリスト、ルイス・ボンファが奥さんのマリア・トレードと作り上げた夢のような世界。ボンファのギターの素晴らしさもさることながら、マリア・トレードの歌が「これぞボサノヴァ」といえるささやきヴォイスでとても心地好い。
『マルコス・ヴァーリ / プレヴィザォン・ド・テンポ』
アジムスの全面的バックアップによるグルーヴィーなリズム。エレピ、ハモンド、アナログシンセによるたゆたうような音像。そしてもちろんマルコスの誰にも真似の出来ない天才的なソングライティング。その全てが奇跡的化学反応を起こした21世紀の現在聴いても全く古さを感じさせない“未来の音”。必聴。
『ホジーニャ・ヂ・ヴァレンサ / アプレゼンタンド』
女性ギタリスト、ホジーニャ・ヂ・ヴァレンサのエレンコからのこのデビューアルバムは、バーデン・パウエルばりの鋭いバチーダが存分に楽しめるうえ、キュートなウイスパーヴォイスも2曲収録した必聴盤。特にラストに収められた「ミーニャ・サウダーヂ」はスキャットもリードギターも最高!
『テノーリオ・ジュニオール / エンバーロ』
ジャズ・ボサ(ジャズ・サンバ)の代表的ピアニスト、テノーリオ・ジュニオールが残した唯一のリーダー・アルバム。ホーンを加えた編成で軽快に飛ばしまくりますが、なんといっても彼のオリジナル曲が最高。特に「ネブローザ」はビル・エヴァンスにも匹敵するリリシズムとたたみかけるようなリズム感が同居した超名曲。